基礎実習で分配係数の測定を行ったので、それを機に頑張って導出してみました。
カノニカル分布(でいいのかな)です。
どうせなら、この式使いたいですね。というわけで、実習で出たデータ使います。
pH | 3 | 5 | 7 | 8 |
Pc | 7.508 | 4.105 | 0.133 | 0.122 |
これで、横軸にPc, 縦軸に1/(1+10^(pH-pKa))でプロットすれば、直線になるはずです。
スルフィソキサゾールの実験なので、pKa=5です。どうなるか…!
てことで、直線性が認められますね!この傾きはe^(βε)となります。
粒子1個あたりのエネルギーよりかは1molあたりのエネルギー差のほうが見やすいので、
e^(ΔE/RT)としておきましょう。ここでRは気体定数、Tは温度(K)です。
この実験は、常温でやりましたのでT=298K,R=8.314としてやれば、
e^(ΔE/2478)となりました。これが傾き、0.1323と等しいとしてやれば、
ΔE = 2478ln0.1323 = -5011J/mol ≒ -5.01 kJ/mol くらいとなりますね。
(たしか今回水相は生理食塩水、有機層はn-オクタンだったはずです)
ΔEがめでたくでたので、ここから分配係数の温度依存性も予想できるはずです。
あ、ΔEが負の値になったということは、計算過程からわかるとおり、
水相に分子形が存在するよりも、有機相に分子形があるほうが安定ということです。
一応構造式をのっけておきます。
<参考>
・細胞の物理生物学
・スルフィソキサゾール構造式
http://nikkajiweb.jst.go.jp/nikkaji_web/pages/top.jsp?CONTENT=syosai&SN=J4.409A
一応構造式をのっけておきます。
スルフィソキサゾール |
<参考>
・細胞の物理生物学
・スルフィソキサゾール構造式
http://nikkajiweb.jst.go.jp/nikkaji_web/pages/top.jsp?CONTENT=syosai&SN=J4.409A
おわり
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